ある男

亡くなった夫は、夫が名乗っていた人物とは別人だった。「夫は何者だったのか」と、依頼した弁護士目線で物語は進んでゆく。
単なるミステリーではなかった。様々なことを考えさせられる内容だが、考えさせ過ぎる感はぬぐえない。正直、読了感はあまり良くない。
これから面白くなりそうと期待したところで、必要なのかと疑問を抱くエピソードで話の腰を折られる感じがあり、内容に没入できないまま欲求不満気味で終わってしまった。